熊本市医師会について

会長挨拶

一般社団法人熊本市医師会 会長
園田 寛

 熊本市医師会は、明治40年11月9日に設立され今年の11月で創立116年を迎えます。「医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、もって社会福祉を増進すること」を使命とし、学術団体としてだけでなく、熊本市民の健康を守る為行政に協力して活動しています。例えば、現在の新型コロナウイルス感染症との戦いにおいても、いち早くPCRセンターを設立し、更に多くの会員医療機関で発熱外来、入院治療、ワクチン接種などを行い、その収束に貢献して来ました。平時でも、熊本市の委託を受けた熊本地域医療センターでの「休日夜間急患センター」では、地域の医師会員及び熊本大学病院の先生方に出動協力をいただき、熊本市の救急医療体制、とくに小児の救急に貢献しています。また小児だけでなく多くの会員医療機関で休日当番医として日曜祝祭日だけでなく年末年始等でも救急医療を引き受けて頂いています。

 この様に熊本市医師会は社会的使命を果たしていますが、その為には会員医療機関を支える事が重要であり、学術だけでなく会員福祉にも力を入れています。これから紹介します各種事業は会員福祉につながっており、ひいては地域の皆さまが健康で安心して暮らせるよう医療体制に貢献しているのです。

  • 看護専門学校」は2023年4月で開校70周年を迎えました。地域医療に貢献できる看護師・准看護師の育成を目指しており、今日までに多くの卒業生が県内外の医療現場において活躍しております。
  • 医師会病院「熊本地域医療センター」は1981年に設立され、地域の会員医療機関の共同利用施設・紹介型病院として、検査依頼・入院依頼の受託、術後のフォローアップ等を行っております。また、「休日夜間急患センター」は先程述べた通りです。
  • 健診部門の「ヘルスケアセンター」は、学校検診・事業所健診・住民検診・人間ドックおよび地域産業保健活動等の事業を行っており、市民の皆さまの健康保持・増進のお役に立てるよう、取り組んでおります。
  • 検査センター」は1971年に「成人病検査センター」として設立され、時代に合わせて体制を変えながら、検体検査業務を主体とした医療機関支援を行っております。
  • 在宅ケアセンター」は超高齢社会を迎え、地域包括ケアシステムの構築が求められる中において、「訪問看護ステーション」・「訪問介護ステーション」・「居宅介護支援事業所」・「地域包括支援センター」の4事業に取り組み、地域の皆さまの在宅ケア支援、会員医療機関の在宅医療の充実を図っております。

熊本市医師会はこれからも皆さんの健康を守るために活動していきます。